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狂犬病予防について

2022.05.05

みなさんこんにちは!

 

今年も狂犬病予防接種のシーズンがやってきましたね。

ご自宅にワンちゃんがいるご家庭では毎年予防接種を受けていただいているかと思います。

さて、この狂犬病予防接種ですが、どうして毎年接種する必要があるかみなさんご存じですか?

 

今回は、狂犬病についてお話ししたいと思います。

 

狂犬病とは、犬だけでなく人を含む哺乳類全てに感染する病気です。

動物の感染症は数多くあり、動物だけでなく人にも感染する「人獣共通感染症(ズーノーシス)」も数多くありますが、その中でも狂犬病は現在のところ発症してしまうと有効な治療法はなく、人も犬もほぼ100%助からないという大変怖い病気です。

 

その為、日本では生後90日以上の全ての犬は毎年度狂犬病予防接種を受けることが法律で義務付けられています。

現在日本国内では、1957年の動物の症例を最後に、狂犬病の国内発生は報告されていません。

ですが、全世界では毎年50,000人以上の人々が狂犬病により命を落としています。

日本のように国内で狂犬病の発生がない清浄国は全世界でわずか6地域のみです。

 

症状としては、顔つきが険悪になり、各部位の筋肉が痙攣してよだれを垂らしたり唸り声を上げるなど、まさに狂犬のようになります。

脳神経が侵されてしまうので、飼い主のことも識別できなくなってしまい咬傷事故が多発します。

動物は発症するまで1週間〜8ヶ月の潜伏期間があり、潜伏期から唾液中にウイルスを排出します。

この状態で感染してる犬に咬まれることで感染します。

 

発症して興奮状態が2〜4日続いた後、足が麻痺して動けなくなり、昏睡状態を1〜2日間経て死亡します。

とても苦しみながら死亡することになるのです。

 

もしも自分の愛犬がこのような状態になってしまったら、みなさんはどう思いますか?

とても辛くて耐えられないですよね。

 

 

宮古島市を含む、沖縄県の狂犬病予防接種率は例年50%前後であり、全国最下位です。

犬を飼っているけれど予防接種を受けていない、一度接種したけどその後毎年は接種をしてない犬などが多いと言えます。

集団免疫を獲得するには全体の60〜70%の接種がないと感染の広がりを抑えることができないとされてるので、これでは万が一狂犬病ウイルスが日本国内に侵入してしまったらまん延を阻止することが困難なのです。

 

また、野良犬なども多いので狂犬病ウイルスがまん延してしまった場合、感染拡大してしまう可能性が多いにあると言えます。

 

 

大切な愛犬、人の命を守るためにも、年1回の予防接種を必ず受けましょう!

 

狂犬病予防接種は、お住いの市町村に登録申請、鑑札交付を受ける必要があります。

当院でも予防接種、登録・更新手続きが可能ですので、ご希望の方は診察時間にご予約いただきますようお願いいたします。

 

ご不明点等ございましたらお気軽にご質問くださいね。

 

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